家づくりブログ

2024-04-28 22:19:00

私が大工仕事を経験して感じていること3選

 

こんにちは、岐阜のハッピーホーム後藤工務店 後藤です。

 

工務店の4代目として生まれ、大工仕事も経験して今があると感じています。

今日は、私が大工仕事を経験して感じていることをお話しします。

 

      30代終盤、大工技能向上から社長業へ

設計から現場管理・大工仕事・業者さんとの打ち合わせまで広く経験させていただいたお陰で、建築・木造・材料に関しての生きた知識は備わっていくし、大工仕事も遅いながらも一人で家一軒全部造ることができる自信もついてきたのがこの頃でしたか。

ただ、38歳で社長に就任するまで、あれもこれもしながら極められるほど当時の後藤工務店が誇っていた大工仕事は甘くありませんでした。

なにせ伝統工法でもある本鴨居造りが出来る大工さんといえば極まれな存在だと思うのですが、私が目指すべきレベルは先代社長の教えを真に受けてそこだと思い込んでいたからです。

本鴨居造りは木の組み方が複雑で、地震に対しては間違いなく強いのですが、伝統工法なだけに耐震性の数値化も簡単には出来ず、建築基準法的には不利なんです…

そのうえ材料も大工手間も高価になるし、「安く早く見栄えの良いものを」という昨今の住宅事情には合わないものでした。

社長に就任したことで、本鴨居造りを極めるような大工技能の向上はこれから自分がすべきことではない、と決心が出来ました。

 

      40代、お客様が求めるものを造ろう

大工仕事の習熟期間から解放されて()、自社の住宅の方向性をより考え出したのがこの頃でしたか。

刻み仕事ではプレカットを採用することでスピードと価格を見直して、質は落とさずに夏冬の快適性をグレードアップしていくことがこれから求められる家づくりなのでは、と自社仕様の高気密高断熱住宅を模索し始めたのもこの頃です。

価格と性能のバランスを意識しながら、住宅業界の流れにも沿って、良いものは残しつつ改善していくということですよね。

40代は本当にいろいろありました。

ただ、自分の行きたい方向をその都度見つけながらチャレンジして反省してという繰り返しは楽しく、あっという間に過ぎてしまった感じです。

人にも恵まれ、いろんな人に助けられていると実感できるようになったのも40代からの気がします。

 

      50代、暮らしの質が向上してこそ良い家

たくさん建っている家のタイプが良い家とは限らない。

それが多くのお客様に望まれてたくさん建っている訳ではなく、時代に沿っていれば良いものが残せる訳ではない、という事にも気づき始めたのがこの頃。

どの業界でもそうだと思うのですが、例えばワーっと流行ったものがある程度年月が経った頃、その寿命や短所が明らかになってきて、「それって良いものなの?どうなの?」って気づかされることもあるんですよね。

歴史や推移を見てきて、大工も経験して、リフォームも多数手掛けてきた事により、「もう分かっている部分、何となく先々の想像がつく部分」というものがある気がしていて、そういう部分は例え建築時のコストが高くなったとしても、後々、お客様のためになる事ならご提案すべきと思っています。

それは材料や機器だけでなく間取りプランや省エネルギー性能にも言えることで、暮らしの質の向上する事はお客様のご意向を踏まえた上でこちらからも提案しています。

そしてまた、そのお客様の生の声を聞いている事で、経験談を交えながらご提案できるのが、社長が営業をしている小さな工務店だからこそ出来る事と感じています。

 

ハッピーホーム後藤工務店ではお客様の「好き」をお聞きして、それをカタチにしています。

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好きなものに囲まれて

楽しく暮らしてほしい

 

ハッピーホーム 株式会社後藤工務店

代表 後藤健太郎

岐阜県海津市海津町外浜84-1

TEL 0584-54-7588

2024-04-20 18:15:00

私が大工を始めて感じたこと3選

 

こんにちは、岐阜のハッピーホーム後藤工務店 後藤です。

 

工務店の4代目として生まれ、大工仕事も経験して今があると感じています。

今日は、私が大工を始めて感じたことをお話しします。

 

     20代、自分でやってみないといつまで経ってもできない

工業大学の建築学科を卒業後に社会経験も必要という事で、大きなゼネコン(建築会社)に入社し現場監督のイロハを学び、25歳で家業である工務店に入り最初に教えられた仕事の一つが大工仕事でした。

当時は5人の社員大工さんと3人の社員作業員さん合計8人の一人前の職人さんを抱える、今思えば大所帯で、3人は作業場で刻み仕事をしていて、2人は現場で造作仕上げ仕事をしていて、違う現場では作業員さんが基礎工事をしているといった感じで人が多いという活気がありましたね。

「大工仕事・現場仕事を覚えないと、大工さんに物が言えない。」=「先々会社を引っ張っていけない。」「だからまずは大工仕事から。」という社長の教えに従い、作業場で大工仕事を教えてもらいながら、現場の大工さんから声が掛かれば言われた材料を運んだりしながら、材料の名前・木材の違い・特徴、職人さん・業者さんの仕事の内容も徐々に覚えていきました。

26歳には一級建築士試験の勉強をして受験したり、昼間大工見習いに専念する時期もあったり、設計の手伝いや現場管理もする時期があったり、あれこれしながら大工仕事も少し覚えると、当時社長であった父から「棟梁としてそろそろやらなあかんやろ。大工仕事は墨付けからいっぺんやってみ。」

それが28歳のころでしたか…

はっきり言って無茶ぶり以外の何物でもないです、今思い出しても。

大工経験3年といってもみっちり3年でもなく、あれこれしながらですから、実質1、2年くらいですからね。

すごいプレッシャーで先輩大工さんにどうしたものかと相談したり、始めのうちは社長に抵抗もした気がしますが、逃げていても逃げられないのも分かってきて、観念して受けました()

設計も一からさせていただき、コーディネートもさせていただき、本当に無我夢中で取り組んで、大工仕事ではうまくいかず時間がかかりすぎる部分も夜なべでカバーしながら、でも難しい所は先輩大工さんに手伝ってもらって(汗)、とうとう完成。

その経験をさしていただいたお陰でいろんなことが分かりました。

経験も浅い若造と知りながらも、一から任せてくださったお施主様にも本当に感謝しています。

 

     30代序盤、大工仕事はごまかしが効かない

そして立派な田舎の母屋の仕事も大工さんに紛れて、何棟か手伝わせてもらっていた30歳になった頃でしたか、またもや社長であった父から、「本格和風の母屋の墨付けや床の間の仕事ができてこそ一人前やからな。いくつか見てきたからそろそろ出来るやろ。次の本屋普請のお宅、棟梁として全部やってみ。」と忘れたころに来た無茶ぶり!

実は、初めて棟梁を任されたお宅はお若い施主様のお家で、洋風住宅でして、床の間・お座敷もあったのですが、「それはとても無理!自分が施工しては施主様にも申し訳ない。」という事で先輩大工さんにお任せしていたので、和室の仕事自体ほぼしていなかったんですね…

それでも「逃げていても仕方がない」と観念。そこでも社長や先輩大工さんに相談しながら、でも難しい所も何とか自分でやりきって、無事完成。

2棟経験して、「やれやれ、家づくりは大体分かってきたぞ。」と、その後は設計や現場管理の仕事をしつつ、「この大所帯を保つためには営業もしないといけなし。」といろいろしていました。

なにせ近い将来、自分以外は職人さんしかいない会社というイメージだったので、自分が大工仕事を覚えるより、仕事を途切れさせないスキームを作ることの方が100倍重要と感じていましたから。

しかし社長は事あるごとに「事務所に居すぎとちがうか?現場で大工仕事をして覚えないかんやろ。若い大工にはお前が教えないといかんのやぞ。」

確かに大工仕事でまだ出来ない領域がたくさんあるのも分かっていたので、頭を使う仕事は夜にして、昼間は本格和風の大工仕事もしていたのですが、どうしてもカンナだけは上手く研ぐことが出来ないし、研げないから木が全然きれいに仕上がらない。

カンナだけはごまかしが効かないのです。

 

     30代中盤、腕の良い大工さんはすごい

カンナって何をする道具かわからない人も多いですよね。シャーっと平べったい木くずが出てくるイメージはあるかと思うのですが、あれって木の表面をツルツルにしているんです。

あんな風にシャーっと均一でペラペラな木くずが出るのが大工さんで、普通の人はあんな風にはまず出来ません()

腕が良い人ほど木くずは薄くできて、木くずの薄さ・長さを競う競技もあるのですが、それは我々には重要ではなく、柱などの造作材がいかにキレイに早く仕上げられるかが大工の腕の差で重要な所なんです。ノミは研ぐのも楽でごまかしも効きますが、カンナは難しい… 

カンナは刃がしっかり研げていて、カンナ台(木の部分)とのセッティングがばっちり決まっていて、削る人の腕が良くて初めて、木がきれいに仕上がるんですよね。

カンナ台は気候・温湿度にも左右されるので、昨日は良かったのに今日はダメとか。

一日に何度も研いで、試してを繰り返しても、腕が悪ければちゃんと研げないし、まぐれでそこそこ研げていても、カンナ台が悪かったり、台とのセッティングが下手なので全然仕上がらない()

腕の良い大工さんが仕上げた木は、本当にツルツル、もちもちで艶があるんです。

共に働いている大工さんの手前、仕事が進まないと余計に焦る。へこむ。キレてくる。

腕の良い大工さんのカンナ刃は、私の丸く濁ったしのぎ面と白い刃先とは違って、しのぎ面は一点の曇りもなく真っすぐでチカチカに光って、刃先はチョンチョン。

いろんなタイプ・年代の大工さんの道具を見てきたこともあって、大工道具にはその人の腕とともに性格も出ると感じています。

古き良き大工仕事を教えていただいた先輩大工さんのことは今でも尊敬しています。

 

 

ハッピーホーム後藤工務店ではお客様の「好き」をお聞きして、それをカタチにしています。

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ハッピーホーム 株式会社後藤工務店

代表 後藤健太郎

岐阜県海津市海津町外浜84-1

TEL 0584-54-7588

 

 

 

 

2024-04-13 21:07:00

介護しやすい家3選

 

こんにちは、岐阜のハッピーホーム後藤工務店 後藤です。

 

工務店を継いで27年になりました。

介護をしてみると、いろいろな事が分かりますよね。

今日はその経験を踏まえ、介護しやすい家3選をお話しします。

 

 

     車いす、自走で超えられる段差は3ミリまで?

介護というとやはり年老いた方も多いわけで、そうなると段差が5ミリ以上ともなるとそれを乗り越えるのが難しい状況もあるようです。

たとえ若い方の場合でも、家の中の段差というとドアの部分だったりするわけで、

そうなると車いすがまあまあギリギリ通れるかどうかだったりして、

勢いをつけて通過するのも難しいですからね。

 

バリアフリー法で「段差は3ミリまで」と決められているのもうなずけます。

 

     トイレが一人で出来るとかなり楽

一日の中でも回数が多くて、時間もまちまちで大変なのがトイレの介助です。

特に夜中のトイレともなると、ご本人も当然ですが睡眠中に起きて介助する生活はお互いに大変です。

これが家の工夫で、ご自分でトイレが済ませられるようになれば、

ずっと家で介護されながらの生活ができる場合も多いかもしれません。

 

床の段差、廊下の幅、手すりの具合、夏冬快適にトイレで過ごせるかなど、

工事屋さんとご家族皆で考えると思わぬアイディアが出ることもあります。

 

あるお宅では、お体が不自由な方の介護ベッドは母屋と廊下続きの離れのリビングに設置して、

その離れには来客もあまりなく、またほぼそこでの生活になるので、トイレと洗面台を介護ベッドのすぐ近くに設置したこともあります。

下水管の位置などからそこまで多額の費用でなく出来たのですね。

 

それによって、夏も冬も快適に、ご本人の努力もあって一人で出来るようになって、本当に喜ばれました。

 

     車いすでも一人で玄関から寝室まで行けたら

家の中はもちろんですが、玄関の外から寝室まで一人で行けるような家があるととても楽です。

まだ巷ではほとんど見ませんが、それを可能にするような家づくりも可能になりそうです。

今後の家づくりのではご提案の一つとしてご紹介していければと考えています。

 

介護される人も介護する人も出来るだけ元の生活に近い方がお互いに楽で幸せですからね~

 

 

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ハッピーホーム 株式会社後藤工務店

代表 後藤健太郎

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2024-03-31 16:46:00

リフォームを考える上での重要なポイント3選

 

こんにちは、岐阜のハッピーホーム後藤工務店 後藤です。

 

工務店の跡を継いでこれまで27年間、新築はもちろんリフォームも数多くお世話させていただいています。

今日はその経験を踏まえ、リフォームを考える上での重要なポイント3選をお話しします。

 

     改善したいことの優先順位

まずは改善したいことのリストアップをして、優先順位を付けてみましょう。

そしてこれは絶対叶えたいという物だけ残すようにしてみてください。

例えばAさんの場合、

1.      キッチンを新しくしたい

2.      お風呂と脱衣室を新しく冬暖かくしたい

3.      トイレも新しくしたい

という感じだったり、

 

またBさんの場合は、

1.      一階内部全部を刷新して冬暖かくしたい

2.      大地震が来ても家が倒れないようにしたい

3.      できれば外装も新しくしたい

という希望だったり、

 

出来るだけ具体的にリストアップしてみるのが第一歩です。

その状態でプロに相談すればどのくらいの金額の掛かるかが分かります。

 

 

     家の状況を客観的に見る

例えば①のAさんの場合は水回りのリフォームだけで済むので、例えば1,000万円以内で出来ることも多いでしょう。

一方Bさんの場合は一階全部の刷新と外装もとなると、まあまあ費用が掛かりそうですよね。

それと施主様は中だけのリフォームで良いと思っていても、そうはいかない場合がありまして、

例えば一階内部全部を刷新して冬暖かくしたいとなると、アルミサッシを高断熱のものに換えるという事が必要になりがちなので、=外部も触ることになるんですよね。アルミサッシの枠と外壁はくっついていますからね。

それと最も注目なのは、2の大地震で倒れないという部分です。

これは、家が建った年代と構造、劣化具合によって大きく左右されるところで、プロに見てもらっての判断してもらうのが賢明です。

古い建物ほどそれを叶えようと思うと、基礎まで刷新しないといけなくなったりでとんでもない金額になりがちです…

 

 

     結果、建て替えの方が良い場合もあります

ここでは少し主観が入りますが、

ご家族の状況やお考えのご予算などによって、「建て替えの方が良いのでは」、と感じた場合には建て替えをした場合に得られる生活もご紹介することもあります。

そのポイントは

     地震に対する耐久性を上げる点での建て替えの優位性

     夏涼しく冬暖かくする点での建て替えの優位性

で、そこをリフォームで求めていくと建て替えるよりも費用が掛かってしまうことがあるからです。

特にその方の子供さん・お孫さんも住まわれる可能性が高い場合などは、長い目で見てそういうご紹介をすることも少なくありません。

リフォームを考える際には、ぜひ後悔の無い選択をして満足していただきたいものです。

 

 

 

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2024-03-28 21:51:00

私が思う成功とは何か3選

 

こんにちは、岐阜のハッピーホーム後藤工務店 後藤です。

 

 

工務店の4代目として生まれ、今日にいたるまで色々あって今があります。

よく ”人生の成功者” なんて言葉も聞きますが、

今日は、私が思う成功とは何かを考えてみました。

 

 

     成功とは寿命がくるまで生きる事

まず、私が思う成功とは人生の途中のことではなく、人生を終えるときのことを考えます。

人生を終えるとき、人から惜しまれ感謝されるような死に方であれば、

そこには生きた意味があって、人に良い気付きを与えたという成功があると思います。

やっぱり私が話すとまじめな話になってしまいますね()

そういう意味では、成功しない人はいないという極論になってしまいますかね。

なので、良い循環で世の中が平和に回ると良いのになとも思ったりします。

 

     その上で楽しく自分らしく過ごせたらラッキー

人に良い気付きを与えられるような人でも、その人が楽しく人生を過ごせないとかわいそうですよね。

なので、できればその人自身も楽しく暮らせれば、もうそれはラッキーなことだと思います。

人生ずーっと楽しい人はいないでしょうけど…

やはり山あり谷ありだからこそ、些細なことにも感動できる心もはぐくまれる気がしますしね。

無理をせず自分らしく生きられて、その上で人を楽しませたり、人を助けたりできる人は最強だと思っています。

何かしら我慢しながら生きている方がほとんどと思いますので()

 

     その上で自分の使命を見つけられれば、大成功

人は生きているだけで、そこに居るだけで十分と思っています。

なぜなら、その人の周りにはその人が居なくなると悲しむ人がいると思うから。

ただ、だれしも楽しくやりがいに満ちて生きられることに憧れると思いますし、

私もいつまでもいきいきしていたいと思います。

その手助けになるのが、自分の使命に気付くことかなと。

それは仕事でも良いし、友達との関係でも良いし、家族でも、地域のコミュニティーでも、動物との関わりでも何でも良いですよね。

こんなことを言いながら、日々小さな成功、失敗に喜怒哀楽している普通の人だというのが私らしさかもしれません()

結論、成功とは100人いれば100通りの成功があって、誰もが成功者になれると思っています!

 

 

ハッピーホーム後藤工務店ではお客様の「好き」をお聞きして、それをカタチにしています。

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代表 後藤健太郎

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